花蓮縣壽豊郷は翡翠(玉)の産地。今回は翡翠磨きを体験できる工場「如豊琢玉工房」で楽しい翡翠磨きを体験してみました!
台湾の美しい遺産「翡翠」
「如豊琢玉工房」のオーナーは若い時から台湾翡翠加工業に就職、翡翠加工が生涯の仕事と誇りを持ち、翡翠加工産業が衰えた現在も翡翠磨きを台湾伝統産業の一つとして大事に守り、「如豊琢玉工房」を立ち上げ、ワークショップを通じて皆さんに翡翠の魅力を伝える。
「如豊琢玉工房」の工房内にまだ取ったばっかりの翡翠の原石が置いています。
1930年、日本統治時代。日本人は軍事武器の断熱材として花蓮豊田地域産の石綿(アスベスト)をたくさん採掘したけれど、石綿(アスベスト)の奥に潜む翡翠の価値をしらず、適当に捨てた。
20年後豊田の翡翠が再び注目され、一時的に台湾翡翠鉱石産業が盛んだ。当時は年間50億円の利益を台湾経済に齎したらしい。
そのあとは乱暴な採掘方法により、産量が激減し、値段の安い海外さんの翡翠に敵わず台湾の翡翠産業はとうとう衰えてしまった。
花蓮縣壽豊郷の豊田翡翠には亜鉛が大量含まているため、ほかの翡翠より緑にみえて、台湾の翡翠の特徴の一つとされたそうです!
それではさっそく翡翠磨きを体験してみましょう!
翡翠磨き体験
翡翠は大きい塊から丁寧に磨いて、本来もち色を出させる。
翡翠磨きの手順
- 原石を切り取る
- 砂輪粗磨き
- 砂輪細磨き(ワークショップはここから体験できます)
- 砂紙粗磨き
- 砂紙細磨き
- 艶だし
- 仕上げ
「如豊琢玉工房」は既に原石を切り取って砂輪粗磨きまでやってくれたので、用意された原石から好きな形を選んで砂輪細磨きをしましょう!
一番人気な形はやはり「台湾」ですね!
1個につき450元でアクセサリーにできますので、台湾、ハート、小鳥、この三種類を作ってみました。
砂輪細磨き
砂輪細磨きの機械でまず砂輪細磨きを始めましょう!
全てのアクセサリーを外してからにしてくださいね!
基本的に形は既に整えてるので、翡翠の輪郭をもうすこし平たく磨けばOKです!
砂紙粗磨き
砂輪細磨きが完成したら、砂紙粗磨きで表面を綺麗にしましょう!
削られた部分は熱くなるので、途中から持てなくなって何回か落としてしまった(笑)
砂紙に当たってしまうと爪まで削られてしまうから気を付けてください!それと削りすぎると形が美しくないのでほどほどに。
このあとの砂紙細磨きは「如豊琢玉工房」のスタッフ達がやってくれますよ。
艶だし
最後は「如豊琢玉工房」のオーナーである姜爺さんが馬の革で翡翠の艶だしをしてくれます。
私たちは楽しく砂輪細磨きと砂紙粗磨き両方やれば綺麗な翡翠をゲットできます!超楽!!(笑)
仕上げ
カラフルな色の糸から好きな色を選んでアクセサリーが完成です。
長さは二つ、長いのがネックレス、短いのがストラップ。
ネックレスの長さは調整できますよ。
翡翠アクセサリー
「如豊琢玉工房」では翡翠磨き体験ができるほかに翡翠加工品を購入できます。
翡翠のほかに、花蓮は昔からいろんな鉱石を採掘された。大理石などは建築に使っていますが、アクセサリー用途も多いそうです。ハンコと指輪とか。
ピンク色のローズストーンをハートにすると超かわいいです!
「如豊琢玉工房」の周辺を散歩
「如豊琢玉工房」のすぐ隣はカフェのようです。
豊田地域の昔の日本移民村、近くに豊田文史館が設立され、当時の記録や遺品などが展示されています。お時間があったら是非足を運んでください。
民家の入口に置いているものは郵便ポストだそうです!
花蓮秘話
花蓮にいる間に、一番よく聞かれるのは:「バナナを食べてみませんか?」
農業の盛んだ花蓮では一般の民家でも自分でバナナなどの果物を栽培しているそうですよ。
如豊琢玉工房インフォメーション
住所 | 花蓮縣壽豐鄉豐山村忠孝街91號 |
電話 | (03)865-2323/0933-798666 |
時間 | 9:00~17:00 週二公休(夏休み中は毎日オープン) |
SNS | http://www.taiwanjade.com.tw/ |
投稿者プロフィール
- 台湾・日和のオーナーであり、台湾中国語教師、そしてWebデザイナー。台湾高雄出身。台湾の旅情あふれるなつかしい空気感やレアな旅情報を本場台湾人目線で日本にお伝えすべく、日々奮闘中。
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